Free eat day〜ふるまいごはんの日〜

Mar 11, 2018

「Free eat day〜ふるまいごはんの日〜によせて」

4月22日は地球のことを考える「アースデイ」。毎年この前後には世界中のあちこちでアースデイのイベントが開催されています。
この地球という星で、偶然、同じ季節に生まれた仲間たちと出会い、地球のために何ができるのだろうか・・・?

以前から、お金がなくても、そこへ行けばいつも温かくて美味しいご飯が誰でも食べられる場所があったらいいなあと思っていました。
家庭料理はそれを何より体現している場ですが、食を生業としている飲食店でもそんなことができたら素敵ですよね?

お金があってもなくても好きなだけご飯が食べられるレストランができないかな・・・そんなことを考えていたら、友達が「JonBonJoviSoulKitchen」(JBJ Soul Kitchen)のことを教えてくれました。
ニュージャージー州にあのボンジョビがNPOを設立し運営しているレストランがあるというのです。このNPOは経済的に困窮する家族や個人の救済を目的として設立された団体で低所得者用家屋なども建設しているそうで、店は営利を目的としたものではありません。
壁には「Hope is Delisious」という創始者の理念が掲げられているそうです。

生活が苦しくなると誰もが真っ先に削るのは食費。そんな時はついインスタント食品や栄養価の少ない安い食べ物に手が伸びてしまいがち。
もし誰にとっても安心して食べられる温かく栄養たっぷりの食卓が用意されているとしたら、世界はもっと平和で豊かなものになるのではないでしょうか?
日本でもお金を介在しないで成り立つ「ごちゃまぜの家」や、都会の真ん中にある「未来食堂」のユニークな取り組み、また全国各地で広がっている「こども食堂」など様々な新しい取り組みが広がっています。

そんな中、どういうスタンスでこれから店を続けていこうか、日々考えています。
風楽という名前で志事を始めてもうすぐ20年。
店の経営は決して楽なものではありませんでしたが、いつもいつも大好きな志事と共に生きてきました。
そしてこれから先、今まで志事を通して学んできたことを生かしながら、できることなら食を通して社会貢献できる何か新しい試みに取り組んでいけたらいいなあと思っています。

まだ今後の具体的な方向性が決まったわけではありません。でもまずその一番最初のアクションとして完全無料の「Free eat day」をやってみようと思いました。
活動を支えていただく寄付やカンパなども考えたのですが、これから先の方針がまだ未定なので、とりあえず今回は初めての試みとして何の授受もなく、ただお食事だけを提供させていただけたらと思っています。

なにぶん、第一回目なので、もしかしたらひたすらご飯を作り続けヘトヘトに疲れてしまうだけの1日になってしまうかもしれません。
予想以上にたくさんの方がいらっしゃり、充分な対応ができなくなってしまうことだってあるかもしれません。
でもみなさんが楽しそうに美味しいご飯を思い思いに食べていただいている、そんな幸せな風景を眺めることができたなら、次にやるべきことは何か見えてくるような気もしています。

折しも4月はアースデイ月間。
地球の未来に思いをはせながら、経済という枠からちょっとだけ離れて、風楽のご飯をみなさんで自由に食べていただけたら嬉しいです。遠慮なくどうぞいらしてください。

□日時:4月21日 土曜日 11時〜15時
*いつものように定食のお膳のスタイルではなく土間にお料理を大皿に盛り付けて並べておきますので自由にお取りください。
お代はいりません。
*ランチタイム中、順次作り続けていきますがだいたい目安は50人分くらいで、なくなり次第終了します。
*ボランティアで厨房をお手伝いいただける方がいらしたらお知らせください。
*当日のご予約はお受けできません。
*もし使ってもいいよという野菜や食材があればお知らせください。

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